怖い夢(2)
サタンです。
前回の続きの話になりますが、サタンは、小学生時代にガチで怖い夢を見た事があります。
これは、ちょっと普通の夢じゃないです。
今回は、わりと本当に怖い話をするので、その手の話が苦手な人は、続きを読まないでください。
良いですか?
良いですか?
じゃあ、話しますね。
その夢は、簡単に言うと「人間が人形になる夢」です。
サタンは小学校4年生の頃に、近所のA君、そしてBさんと友達でした。(ここまでは本当の話)
夢の中では、A君がBさんの事か好きで、A君はBさんに告白したいとサタンに相談してきました。
A君がBさんのことを好きだったなんて想像もしなかったので、サタンは少し驚きましたが、そのままA君に連れられて、一緒にBさんの家に行く事になりました。
Bさんの家に着いてインターホンを鳴らすと、Bさんのお母さんが出てきました。
何だろう。
Bさんのお母さんは、何だか妙に、やつれて見えました。
A君がお母さんに、Bさんの事をたずねました。
「ああ...あの子ね。」
お母さんは辛そうな顔でこう言いました。
「あの子はね...
人形になってしまったの。」
(...!?)
時間が止まりました。
この人は何を言ってるんだ?
でも、お母さんは真剣な表情のままでした。
サタンは意味がわからず、その場に立ちすくみました。
「うワーッ!」
大声でA君が泣き出しました。
「Bさん...
Bさん...
Bさんが、人形になってしまうなんて...!!」
A君はそう言いながら、泣き続けました。
サタンには、まだ意味がわからない状況でしたが、A君があまりに大声で泣くもんで、つられて涙が出てきました。
「A君...A君、大丈夫だって!
人形って...
意味がわかんないけど、多分大丈夫だから!!」
サタンは混乱しながら、A君を必死になぐさめようとしました。
でもA君は泣き止むこともなく、その場に泣き崩れ、ボロボロと大粒の涙を流し続けます。
(ああ...A君は、本当にBさんが好きだったんだ。)
サタンは思いました。
(何で...
何でこんな事になっちゃったんだ。
Bさんに、一体何が...!)
その時、ふと二階に目をやりました。
そしたら、いたんです。
そこにBさんが。
二階の窓が空いていて、上半身を乗り出して、こっちを見ているんです。
「A君ッ!
Bさんいるよ! ほらっ!」
サタンはそう言ってBさんを指さしました。
でも、そう言った次の瞬間、サタンは気づきました。
Bさんは、やっぱり人形になっていたんです。
見た目はBさん。
でもその肌は、まるでマネキンか日本人形のように不気味なツヤを放ち、明らかに人のそれではありませんでした。
Bさんの大きな目は、まばたき一つも出来ない、美しい偽物と取り替えられていました。
そして、何より目立つのはその口。
人形浄瑠璃に口が動く仕掛けのあるものがありますが、ちょうどあんな感じで、口が動くようになってるんです。
そう、丁度こんな感じです。
(...人形だっ!!!)
サタンがそう気づいた時に、Bさんの人形の首が、音も無くぼろりと転げ落ちました。
アスファルトの道路に落ちると、それはカラカラと無機質な音を立てて、サタンの足元へ転がってきました。
サタンと目が合いました。
偽物の口が開いて、口から赤い液体がぬるりとこぼれ落ちました。
「ギャーーーーッ!!!!」
大声を上げながら、サタンは自分の悲鳴で目が覚めました。
まさに絶叫、と言うやつでした。
目が冷めて安心しましたが、サタンはその後も怖くてなかなか眠れませんでした。
(。>ω<。)
そして、この夢がきっかけでした。
サタンはこの日から数年の間、何度となく「人間が人形になる夢」を見ることになるんです。
月に1,2回くらい。
多い日は一週間に何度も見ました。
多分、最初の夢の印象が強過ぎたんだと思います。
夢の中で、友達が、家族が、みんな次々と人形になっていきました。
サタンの中では「人形=死」だったので、怖くて辛い最悪の夢でした。
目の前で、人が人形になっていく夢も何度か見ました。
サタンの目の前で、それこそバケツに一杯になるほどの血を吐きながら、友達が少しづつ人形になっていくんです。
血液を失った体が、血を吐くたびに、手、足といった末端部分から、徐々に人形になっていく。
そして最後には、血まみれのバケツに頭を突っ込んだまま、友達は人形になってしまっていました。
サタンの夢の話、長くなりすぎてしまいましたが、まだもう少し続きがあります。
でも、もう長すぎるので、ごめんなさい、
また続きは別記事にしたいと思います。
サタンのお受験ブログ、急激にホラーな展開で申し訳ないですが、人形の夢の話はまだ続きます。
ここまで読んでくれた方は、せっかくですので、ぜひ最後までお付き合いください。
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